兵庫県立大学イベント『アソボカタブラ』マジックショー出演

5月23日(土)15:30より30分間、神戸の学園都市駅前のユニバードームにて、兵庫県立大学商大祭実行委員会主催の子供向けイベント『アソボカタブラ』にマジックショー出演を行いました。

1週間前にユニバードームへ赴き、ご担当の方と打ち合わせさせていただいたところ、なんと、14:00から神戸大学奇術同好会殿が20分間マジックを行うことになっていたらしく、慌てて神戸大学奇術同好会殿の演目を確認して教えてもらうことに。その結果ドリームバック、水が消えるマジック、リンキングリング、ギロチン、タンバリンという、マジシャンが見ればどんな感じのステージになるか想像がつくため、冷や汗が出ます。そこで、1週間前ながら構成を大幅入れ替えし、オープニング以外音楽を使わない、神戸大学殿とは対照的に、華やかさゼロなトーク系マジック主体(というかトークマジックしかしない)構成で、先方に演目のレジュメを送付し、本番に臨みます。

過去の出演から、控室からの距離あるのが分かっていたので、準備時間は短時間で済み、移動に強いマジックを選択しました。こういうところは多少経験を積ませていただいたおかげで進歩しています(自画自賛で申し訳ありません)。
それでもスタッフの方に荷物持っていくのを手伝ってもらい、屋外ステージ裏でスタンバイです。若干時間が押していましたが、そのまま時間調整せず、30分間のショーで良い、とのお言葉いただいたので、予定通りショーをスタートします。

オープニングは輪っかの色が白から赤に変わるマジックですが、ちょっと音楽スタートしたのが聞こえにくく、慌てて演技開始です。何とか終わらせ、次のマジックへ。ステージ前には子供たちがいっぱい陣取り、妙にプレッシャーを感じますが、大き目のトランプを使った、クローバーのエースの場所を当てる、サイドウォークシャッフルを行います。演技し慣れた演目なので比較的順調に行い、最後の落ちではそこそこ反応をもらえます。

そして、ロープマジックをします。いつもはフォーナイトメアーズのことが多いのですが、去年もやったので、普通の3本ロープにします。ロープを子供に改めてもらうところで、何となく想像はしていたものの、予想通り、元気が良いため、奪い合いになりそうになります。でも何とか無事終了。

これからは子供たちにお手伝いしてもらうマジックが続きます。本当のことを言うと、30分の演技時間で、屋外の制約があってできるマジックに限りがあるのに、神戸大学の演目とネタ被りもあるため、やむなく選んだ、という部分もあります。5本の鍵のうち、4本は錠前を開けられず、1本だけ開くのを確認してもらいます。そして財布や携帯、ジュースを入れた箱に錠前を掛けて、箱に空けた細長い切れ込みから開かないと思う鍵を、マジシャンがグラスと鍵を叩いた音から判別して入れていきます。残った1個で鍵を回すと無事に開いて、中身を取り出せました。子供たちが近づいてきて、ちょっと大変なことになります。

マジックやっててのども乾いてジュースを飲もうとしますが、小腹も好いたので、ハンバーガーボードから本物のハンバーガーを取り出します。おもちゃのハンバーガーだと思われたようですが、本当に食べて見せると、驚かれたようです。子供たちが『それ、マクドナルド?』とか言ってるのが聞こえましたが、種を明かすと、正真正銘のマクドナルドの100円バーガーです。ちょっと時間が経っていたので、固かったですが。

最後はまた別の子供にお手伝いしてもらいました。まず予言を取り出し、テーブルに掛けておきます。人の絵の塗り絵を取り出し、5色のペンをマジシャンが見ていないところで手に取ってもらい、帽子、ネクタイ、シャツ、ズボン、靴を塗っていってもらいます。そうすると、完成した塗り絵と、予言の塗り絵の位置が一致しています。それだけではなく、あらかじめ準備しておいた本物の帽子、ネクタイ、シャツ、ズボン、靴も塗り絵と同じ色で、塗り絵の人物は実はマジシャンの姿だったというオチで締めます。
ショー的には子供たちが動き回り、やや乱れまくりでしたが、現象的には不思議に感じたようで、『おっちゃん超能力者?』とか言ってましたが、全部マジックです。メンタルマジック全開の演技だったせいか、よく子供たちから言われる『見えた』『分かった』というような言葉はあまりなく、ほっとしました。子供たちの動きは予想がつかず、大変でしたが、あれだけ熱心に見てもらえると、そんなことも吹き飛んで、心が癒されます。

時間は少しオーバーしてしまい、後片付けも控室が次の予定あるとかで、相当バタバタしながらも何とか出演終了しました。
ショーの出演だけでも大変なのですが、兵庫県立大学商大祭実行委員会のスタッフの皆様はもっと大変なことだったと思います。色々要望事項等に対し、ご対応いただきありがとうございました。